バンガードはミューチュアルファンドおよびETFを通じて自社プラットフォームでの暗号資産取引を可能にします

出典：CritpoTendencia 原題：バンガード、ミューチュアルファンドおよびETFを通じて自社プラットフォームで暗号資産取引を許可 元リンク：

暗号資産市場の不調にもかかわらず、これらの資産が大手機関投資家を引きつける力は衰えていないようです。今回は、資産運用大手のバンガードが、自社プラットフォームで暗号資産関連商品の取引を許可すると発表しました。具体的には、上場投資信託（(ETF)）や、ビットコイン、イーサリアム、その他の通貨に関連するミューチュアルファンドが対象となります。

これは、同社がこれまで暗号資産に対してとってきた拒絶的な方針を転換する、非常に重要な一歩です。取引は今週火曜日から開始される予定であり、大口投資家の間で暗号資産分野へのさらなる刺激となるでしょう。

つい最近まで、バンガードはデジタル通貨を「変動性が高すぎる資産」と見なしていました。この点が、同社が金融システムへの関与を控える要因であり、真剣なポートフォリオにおいてバランスを損なう恐れがあるとされていました。しかし、実際には大手および中堅投資家からの需要が、この方針転換を促したのです。

さらに、バンガードの経営陣は、先にバーチャル通貨分野へ進出した他社に遅れをとることを懸念している可能性が高いです。例えば、バンガードの主要な競合他社は、すでに暗号資産分野で確固たる存在感を示しており、市場の急激な調整の中でも顕著な成功を収めています。

バンガード、暗号資産分野で後れを取ることを予感

10月以降、暗号資産の時価総額は$1 兆ドル以上減少しました。これは近年の暗号資産市場で最も大きな衝撃の一つであり、短期間で回復する明確な兆候は見られていません。このような状況下で、バンガードは自社プラットフォームで暗号資産関連商品の取引を許可することになりました。

計算は単純です。特定の機関投資家がこの分野に投資したことで、比較的短期間で莫大な利益を得ており、今回のような調整も機関投資家の視点からは二次的な要素として捉えられています。

このように、「変動性が高く危険だ」という従来のナラティブは後景に追いやられています。その姿勢を維持していた場合、バンガードは金融システムの進化とブロックチェーンとの融合の中で競争力を維持できなかったでしょう。

「暗号資産ETFおよびミューチュアルファンドは、市場のボラティリティ期間中にもテストされ、期待通りに機能し、流動性も維持しています」と、同社のブローカー兼投資責任者であるアンドリュー・カジェスキ氏は9月に述べています。この時、バンガードは暗号資産取引への方針転換を初めて示しました。