ステーブルコインが規制圧力に直面する中、機関投資家の資本は引き続きBTCとETHのポジションを増やしている

出典：CryptoTendencia 原題：規制圧力下のステーブルコイン、機関投資家のBTC・ETHポジション拡大

米国、GENIUS法案可決でステーブルコインに新たな規制枠組み

米国は「ステーブルコイン国家イノベーション指針および確立法案（GENIUS）」を開始しました。同法案は7月18日に可決され、米ドル連動型ステーブルコインを規制の曖昧さから完全に解放することを目的としています。新たな枠組みの下で、これらのトークンは決済に特化した監督下に置かれ、厳格な資本規制および透明性要件が課されます。

この規制は、認可発行者に対し、発行済トークンと高品質資産（現金、FRB残高、短期国債、マネーマーケットファンド等）との1:1比率を維持することを求めています。さらに、発行者はパリティでの償還提供、準備金の定期開示、特定の閾値を超えた場合の監査が義務付けられます。

支持者は法的明確性や消費者保護の強化を歓迎していますが、批判もあります。一部アナリストは、準備金要件が発行者を米国債の構造的買い手にすると警告しています。1ドル分のデジタル通貨を発行するごとに、規制下の主権債務購入となります。

韓国、12月10日までにステーブルコイン法案草案の提出を要求

韓国の立法者は金融規制機関に対し、ステーブルコイン規制を目的とした法案草案を12月10日までに提出するよう圧力を強めています。これは、発行および監督において銀行が果たすべき役割を巡る継続的な意見対立を解消するためです。

現地メディアによると、与党は規制機関に最後通告を行い、進捗の加速を求めました。民主党のカン・ジュンヒョン議員は、期限までに法案が提出されなければ、国会の関連委員会が一方的に法案を承認すると警告しています。

期限内に提出された場合、当該文書は2026年1月開催予定の国会特別会議で議論される見込みです。

BitMine、資金庫を121億ドルに拡大、イーサリアム供給量の3%以上を支配

BitMine Immersion（BMNR）は、自社の暗号資産、現金、テック投資の総額が121億ドルに達したと報告しました。これは、同社が世界最大規模のイーサリアム資金庫を保有していると主張しているためです。

最近の市場下落にもかかわらず、同社は買い増しを続けています。先週だけで96,798ETHを約2億7,300万ドルで購入し、平時のペースから39%増加しました。社長のTom Lee氏は、このポジションによりBitMineがイーサリアム総供給量の3%以上を支配し、ネットワークの5%累積という社内目標に向かって「3分の2を達成した」と述べています。

Lee氏は、ETH需要増加を後押しする要素として、12月3日に予定されているネットワークアップグレードやFRBの量的緩和終了間近を挙げています。10月の大規模な清算イベント後、市場は7週連続で回復していると述べました。

MicroStrategy、1億1,700万ドルでBTCを130枚追加購入し、巨大なBTCポジションを拡大

MicroStrategyは、130枚のBTC（約1億1,700万ドル相当）を追加購入し、既に巨大なビットコイン保有量をさらに増やしました。これは米国証券取引委員会（SEC）への8-Kフォーム提出で明らかになりました。これらの購入は11月17日から30日にかけ、1BTCあたり平均89,960ドルで行われました。

この取引により、Michael Saylor氏率いる同社は650,000BTC（約560億ドル相当）を累積しています。過去の平均購入価格は74,436ドルで、最近の市場調整後も約76億ドルの未実現利益を保有しています。同社は、ビットコイン2,100万枚という最大供給量の3%以上を支配しています。

新規購入の資金調達は、過去2週間で821万株のAクラス普通株（MSTR）を市場で売却することで行われ、約14億8,000万ドルの収入を得ました。11月30日時点で同社は現行計画下でさらに13億3,700万ドル分の株式を発行する権利を保持しており、永久優先株計画では302億ドルの利用可能枠が残っています。