ここ数日チャートを注視している方ならご存知の通り、市場の視線はすべて米連邦準備制度理事会（FRB）に向けられています。トランプ氏は来年初めに新しいFRB議長の人選を発表すると明言しており、パウエル氏の後任となる予定です。現在、ホワイトハウスの経済顧問ハセット氏の声が高まっており、この人物は比較的ハト派です。もし本当に就任すれば、緩和政策がさらに強化される可能性があり、長期的には仮想通貨価格にとってプラス材料となるでしょう。

ただし、短期的にはあまり期待しすぎないほうが良いでしょう。国際情勢が不安定なうえ、最近のいくつかの重要な場面での発言もあり、市場のセンチメントは緊張しています。ここ数日で仮想通貨価格は大きく、かつ急速に調整しました。現時点では、強気・弱気のいずれにも固執しないほうがよいでしょう――大きなスイングや洗い出し相場が来る可能性が高く、重要なポイントではしっかりとポジションを切り替えることが肝心です。

テクニカル面では、ビットコインの日足はここ数日連続で陽線をつけており、短期的には確かに強い動きを見せています。しかし、1時間足では、12月3日午前9時から昼にかけて高値圏でのもみ合いが続き、買いの勢いが明らかに弱まっています。

MACDは1時間足でゼロラインの上にありますが、買いのバーが徐々に短くなっており、上昇モメンタムが弱まっています。日足のMACDゴールデンクロスはまだ上向きで、もう少し勢いがありそうです。RSIは1時間足で72付近を推移しており、そろそろ買われすぎゾーンに近づいています。明確な調整サインは出ていませんが、注意が必要です。日足のRSIはさらに上昇しており、強気トレンドが続いていますが、急な調整（洗い出し）が心配されます。移動平均線では、1時間足EMA7、30、120が順に並び、サポートは比較的しっかりしています。日足EMAも同様に強気で、中長期トレンドは強めですが、押し目リスクには注意が必要です。

**ビットコインのトレード戦略（12月3日）：**
- 94000～93200のレンジでショートを検討、96000を追加ポジションの余地とし、損切りは1000ポイント以内、ターゲットは91000～90000
- 89500～90500まで押した場合はロングを試し、損切りは88500下、ターゲットは92500～93500

**イーサリアムのトレード戦略（12月3日）：**
- 3150～3100のレンジでショート、損切りは3200上、ターゲットは3000～2960
- 2950～3000まで下げたらロング、損切りは2900下、ターゲットは3080～3130

これらの価格帯はあくまで参考です。市場は変動が激しいため、トレードはリアルタイムの状況を見ながら柔軟に調整してください。リスク管理を徹底し、無理なポジションは持たないようにしましょう。