Stacks 開発ツール Chainhooks 2.0 ベータ版がリリース、アーキテクチャを再構築し信頼性を重視

【Bitpush】Stacksエコシステムの開発ツールに新たな動きがありました。Hiro Teamは最近、Chainhooks 2.0のベータ版をリリースしました。このツールはStacksとビットコイン開発者の基盤インフラの一つです。

今回の2.0バージョンは、ほぼゼロからの作り直しと言えます。V1は使ってみると問題が多く、インフラが不安定でメンテナンスが大変、拡張も困難でした。チームは今回は信頼性に着目し、サービスアーキテクチャを分解・再構築しました。

具体的なアップデート内容はかなり実用的です。

アーキテクチャ面で分割され、各サービスが独立して拡張できるようになり、以前のブロック抜けやフック失敗といった古い問題を解決することを目指しています。開発体験も大幅に簡素化され、RESTful APIと型付きJavascript SDKの組み合わせで、フィルターを記述するだけでWebhookが利用可能となり、キュー、リトライ、レートリミットなどの雑務はサービス側で処理されます。SDKとAPIにはフルセットの管理機能も搭載されており、作成、更新、一括操作、リプレイ評価なども可能です。初期テストデータによると、スループットは向上し、リソース消費は逆に減少しています。

ただし現在、ベータテストは10枠限定で、無料提供です。現バージョンはStacksチェーンのフィルタリングのみ対応しており、ビットコインのフィルタリングやコマンドラインツールは今後のロードマップ待ちです。チームは、sBTCの利用拡大や取引量の増加に伴い、このような安定したツールがエコシステムの発展にますます重要になると述べています。

開発者にとって、このバージョンは注目に値します——インフラが不安定では、上層のアプリがどれだけ華やかでも意味がありませんから。