主要メジャーコインの技術的な分岐点を控え…'3500ドル'の抵抗帯が焦点

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市場心理は依然強気、機関は利益確定 vs 個人投資家はレバレッジ買い

週初の仮想通貨市場は反発モメンタムを維持しているものの、需給構造が交錯している。米国上場の現物ETFで機関投資家の利益確定売りが出ている一方、先物市場の未決済約定(OI)はむしろ増加傾向を示している。これは個人投資家中心のレバレッジ需要が機関の資金流出を相殺し、市場の上昇心理が崩れていないことを意味する。

機関の利益確定 vs 個人のリスク資産志向

過去1週間の市場の動きを見ると、明確な二重構造が見て取れる。ビットコイン現物ETFから7770万ドル、イーサリアム現物ETFから6559万ドルが純流出し、短期の急騰に伴う機関のリスク管理の動きが顕著だ。

一方、リップル現物ETFは2億3,074万ドルの純流入を続けており、4週連続で資金流入が続いている。さらに注目すべきは先物市場の活況だ。最近24時間でBTC、ETH、XRPの未決済約定はそれぞれ2%以上増加しており、これはETFからの資金流出を先物市場の活発な取引需要がカバーしていることを意味する。

ビットコイン、93,500ドル突破が今後の方向性を決定

ビットコインは現在87,670ドル程度を中心に堅調を維持している。技術的には、昨年11月と12月の高値を結ぶ抵抗線と安値支持線が交わる「対称三角形(Symmetrical Triangle)」パターンの頂点に向かって収束中だ。現在の価格はパターンの上限である93,500ドル付近を狙っており、この水準で日足の終値が確定すれば、技術的な強気突破が期待される。

相対力指数(RSI)は46の水準で中立線(50)に向かう緩やかな上昇傾向を示しており、MACDも0ラインに向かって上昇しており、売り圧力が徐々に緩和される兆候を見せている。93,500ドル突破時の第一目標は、50日指数移動平均線(EMA)が位置する97,205ドルと予想される。

ただし、抵抗線突破に失敗した場合は、レンジ下限の84,000ドルまで調整される可能性も考慮すべきだ。

イーサリアムとリップル、それぞれ異なるシグナルが発生

イーサリアムは現在2,950ドルの水準で、10月から続く約2か月の下落トレンドラインの突破を試みている。短期の分岐点は先週の高値である3,240ドルだが、この水準を超えれば下落トレンドから完全に脱却し、200日EMAの3,459ドルまで上昇する余地が生まれる。

RSIは49の水準で中立線の回復を目前にしており、ポジティブなシグナルを送っている。下値支持は直前の安値である2,623ドルが役割を果たすと見られる。

リップルは1.87ドルの中心で、心理的なサポートラインである2ドルの防衛に集中している。下降チャネル(Falling Channel)内で反発の機会を模索しており、第一抵抗線はチャネル上限の2.18ドルだ。これを突破すれば、200日EMAの2.47ドルが中期トレンドの重要な抵抗線として作用する見込みだ。MACDシグナルは買い優勢に戻りつつあり、6月の安値1.90ドルの防衛が短期トレンドを決定づける重要なポイントとなると予想される。

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