イーサリアムの多空博弈:2000ドルの節目で多空決戦が迫る



2026年2月下旬、イーサリアム(ETH)は1900〜2000ドルのレンジで反復的に揉み合い、多空双方が膠着状態に陥っている。テクニカル面では「圧縮三角形」の調整パターンを示し、オンチェーンデータでは長期保有者が継続的に増持している一方、マクロ経済の圧力と資金の流出が抑制要因となっている。本稿では最新の市場データに基づき、多空の両面からイーサリアムの今後の動向を推演する。

一、空売りのロジック:三重の圧力下における下落リスク

1. テクニカル面:売り圧力優位の構造、反発の勢い不足

日足では、2月初めに2700ドルを割って以降、イーサは弱含みを続けており、現在も重要な移動平均線の下に位置し、「下降チャネル」構造を形成している。4時間足では、価格は1900〜2000ドルのレンジ内で「圧縮三角形」を形成し、これは一般的に下落の中継と見なされる。下抜ければ、理論的ターゲットは1740〜1750ドル付近となり、極端な場合は1400ドルや1200ドルまでテストされる可能性もある。

さらに、最近の反発は「出来高縮小の上昇と出来高拡大の下落」の特徴を示し、買い圧力の不足を示唆している。RSIは売られ過ぎから回復しているものの、50の中立線以下で推移し、トレンド反転を確定させていない。アナリストの見解では、2077ドルを確実に突破し定着しない限り、いかなる反発も修正的な上昇とみなすべきであり、反転と判断しない方が良い。

2. 資金面:クジラの売却とETFの資金流出継続

オンチェーンデータによると、クジラアドレスは最近明らかに売りに転じている。2月初めに大口投資家が約26万枚のETH(価値約5億ドル)を売却し、長期保有者の売却量は34%増加した。一方、現物ETFは継続的に純流出を続け、累計流出額は38億ドル超に達している。これは機関投資家の参入意欲が弱まっていることを示す。

清算データもリスクを示唆している。ETHが1855ドルを下回ると、主要な中央取引所で約3.53億ドルのロングポジションが清算される可能性がある。1800ドルのサポートを割り込み、出来高が増加すれば、連鎖的な反応を引き起こし、1740ドルやそれ以下への急落を加速させる恐れもある。

3. マクロ経済:ドル高がリスク資産を圧迫

米連邦準備制度理事会(FRB)は「より高く、より長く」金利を維持する姿勢を示し、ドル指数は97.7の2週間高値に上昇、イーサを含むリスク資産の評価を直接圧迫している。地政学的緊張(米イラン情勢)や米株の変動激化も、市場のリスク回避ムードを強めている。ETH/BTCのレートは継続的に下落し、サイクルの安値を記録しており、イーサの相対的な弱さを反映している。

二、買いのロジック:オンチェーンの蓄積と底値背離の潜在的チャンス

1. オンチェーンのファンダメンタルズ:長期保有者の逆張り増持と流通量の縮小

価格は約20%下落しているが、2月の流入アドレスには250万枚超のETHが蓄積されており、2026年の保有量は2200万枚から2670万枚に増加した。同時に、流通供給の30%以上(約3723万枚のETH)がステーキングされており、市場の流通量はさらに減少している。

イーサネットネットワークのアクティビティも持続的に向上している。週次取引量は1730万件と過去最高を記録し、中位の手数料は0.008ドルに低下、2021年のピーク時と比べて3000倍の低水準となっている。この「低コスト+高アクティビティ」の構造的改善は、次の成長サイクルの土台となる。

2. テクニカル:底値背離と強気のチャートパターンの兆し

4時間足では、ETHは「アダムとイブの底」反転パターンを形成中だ。まず急速なV字底(「アダム」)を描き、その後ゆっくりと底打ち(「イブ」)を進めている。これを突破し、ネックラインの2150ドルを超えれば、ターゲットは2473〜2634ドルの範囲となる。

また、日足のMACDは底値背離の兆しを示しており(価格は新安値を更新するもMACDは未更新)、RSIは25〜35の深い売られ過ぎ圏から回復している。こうしたシグナルは、過去において一時的な反発を伴うことが多い。短期的には1909ドルが重要な流動性の水準であり、これを維持しつつ2000ドルの節目を突破できれば、2030〜2050ドルの抵抗帯を試す展開も想定される。

3. 機関の動き:産業資本と新製品構造の静かな参入

BitMineは現在約430〜440万枚のETHを保有し(流通量の3.6%)、そのうち約300万枚はステーキング済みで、平均取得コストは約3800ドル。経営陣は今後も積極的に蓄積を続ける意向を示している。韓国の軍需大手ハンファグループはWeb3インフラ企業に1300万ドルの投資を行い、RWA(現実資産)分野に焦点を当てており、産業資本の参入が進んでいる。

さらに注目すべきは、BlackRockがステーキング型のイーサリアム信託を立ち上げ、70〜95%のETHをステーキングに回す計画を持つことだ。これにより、投資家には「価格+収益」の両面でのエクスポージャーが提供される。この種の製品構造の進化は、安定した収益を求める機関資金の参入を促す可能性がある。

三、多空戦略と重要価格帯

重要価格帯(2026年2月19日時点):

· 強い抵抗線:2077ドル(突破で2200〜2300ドルを視野)
· 重要抵抗線:2000〜2030ドル(多空の分岐点)
· 現在価格:1965ドル付近
· 重要サポート:1909〜1920ドル(直近安値)
· 強いサポート:1800〜1880ドル(割り込めば1740ドルを視野)

空売り戦略:ETHが1990〜2000ドル付近で反発し、押し戻される局面では軽めの空売りを試み、ストップは2050ドル上方に設定。ターゲットは1950ドル、1920ドル、1880ドルへ順次。

買い戦略:ETHが1909〜1920ドルのゾーンで底堅く推移した場合は軽めの買いを試し、ストップは1880ドル下方に置き、ターゲットは1960ドル、1990ドル。2077ドルを出来高を伴って突破した場合は追随し、2200ドルを目指す。

ヘッジ戦略:ETH/BTCレートが低位にあるが反発の可能性もあるため、ETH買い/BTC売りのヘッジポジションも検討。イーサの相対的な強さを狙う。

リスク提示:現在の市場は重要な変動局面にあり、米イラン情勢や米連邦準備制度の声明などのマクロ変数が激しい変動を引き起こす可能性がある。多空を問わず、ポジション管理とストップ設定を徹底し、1909ドル(ロング)や2200ドル超(ショート)付近では連鎖的な反応に注意。
ETH1.76%
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