ビットコインが75,000ドル付近を試す局面が続いている。先週の値動きを見ると、主要な暗号資産がそろって5%以上の上昇を記録しており、イラン情勢以来の広がりのある相場になっている。ただ、その内訳は意外とシンプルだ。



火曜早朝に一時75,912ドルまで上昇したビットコインだが、すぐに74,000ドル台まで戻されている。この短期的な急騰の正体はデリバティブのポジション調整で、新規の現物需要ではないというのが市場の見方。6万ドル帯の大口プットポジションの決済が、メイカーのスポット買いを誘発したという流れだ。結局、74,400ドルのサポートを割り込む動きで、トレーダーたちも根拠なく上値を追う気配は薄い。

ただ、日中の値動きより注目すべきは週足の動き。イーサが3.85%上昇して2,320ドル、XRPが1.36ドル、ドージコインが0.09ドルまで回復している。BNBも615ドル近辺。この広範な上昇相場、実は機関投資家の資金が本気で動いている証拠がある。スポットビットコインETFに先週約7億6,700万ドルの純流入があり、3週連続のプラスに。年初の30億ドル超の流出からの急反転だ。

もう一つ目を引くのは金との相関の変化。年初から3月中旬までは金が16%上昇する一方、ビットコインは19%の下落。でも最近その差が急速に縮まり、3月初旬以来ビットコインが金を13.2%上回るパフォーマンスを示している。「デジタルゴールド」というナラティブが2月に消えかけていたのに、ここにきて再び息を吹き返した格好だ。

焦点は今週のFRB会合。金利据え置きはほぼ確定だが、重要なのはドットプロットとパウエル議長の発言。原油が100ドルを超える中でスタグフレーションのリスクは避けられず、一方で労働市場は弱化している。この相反する2つの状況の中で、当局がどう舵を切るかで、これからのリスク資産の方向が決まってくる可能性が高い。

短期的には値動きが荒いが、週足で見ると資金流入のシグナルは本物。75,000ドルを試す動きはまだ続きそうだ。
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