#デジタル資産のトレジャリーが二極化している現実


同じ週、同じパターン。なぜある人は拡張し、別の人は上場廃止に向かうのか?

Satsumaは昨年7月に2.18億ドルを調達して仕入れを行い、持続可能な運用としては1年に満たない状態だったが、現在株主の投票で保有する全668枚のBTCを売却し、上場廃止を開始。株価はピークから99%以上下落した。
一方、BitMineは同時期にETHの保有量を578万枚まで増やし、流通供給量の4.8%を占めた。総資産は115億ドルで、機関向けの質押プラットフォームで3か月間に4570万ドルの収益を得ている。

2社がやっていることは同じで、暗号資産を買って上場の裁定取引を行っている。それなのに、同じ時間枠の中で真逆の方向へ進んだ。

違いは実はとても単純だ。ひとつは資金調達で延命し、もうひとつは保有分からキャッシュフローを生み出している。

Satsumaの道筋は教科書級のBTCトレジャリー裁定取引だ。上場会社プレミアムで資金を調達し、その資金をBTCに交換する。市場がプレミアムを付けてくれる限り、そのエンジンは回る。
しかし、プレミアムが消えた瞬間、そのエンジンの燃料は尽きる。手元のBTCでは資金調達に戻せず、売却に切り替えるしかない。668枚BTC、1年も経たずにゲーム終了。

BitMineの選んだ道は違う。85%のETHを検証者ネットワークを通じてステーキングし、3か月で4570万ドルの収益を得ている。これは紙の資産ではなく、実際のキャッシュフローが動いている。

市場が冷え込むほど、むしろ増資(拡大)を続けられる。拡張コストは外部の資金調達の機運に依存せず、ステーキング収益の再投資に依存するからだ。

この2つの事例を並べると、トレジャリー型企業のバリュエーション(評価)のロジックが再定義されつつあることを、実は示している。これまで市場が与えていたのは保有規模に対するプレミアムで、BTCを買うほど株価が上がった。
しかし今、ますます多くの資金がこう問うようになっている。あなたの保有は収益を生めるのか?あなたのキャッシュフローは運営を賄えるのか?弱気相場の中で生き残れるのか?

7月30日のStrategyの四半期報告(季報)は、この業界で次の“本当のデータ点”になる。Strategyの現在のモデルはSatsumaと本質的に異なり、規模も資金調達チャネルも同じ土俵ではない。
ただし、市場がトレジャリー型企業を「収益力」で評価する枠組みに本当に切り替えているなら、Strategyの四半期報告におけるBTC Yieldのデータは、保有規模そのものよりも価値が高くなるはずだ。

Satsumaの物語は偶然ではない。これは、このモデルが極端な条件下で受けた“ストレステスト”の結果を示している。融資プレミアムを使った裁定取引がどれほど脆いか、そして次にトレジャリー企業をやろうとする人に「ただコインを買うだけでは足りない」と教えてくれる。

DYOR(投資助言ではありません)
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