自分の良い面は演じているだけだと、いつも感じていませんか？誰かに褒められても、それは彼らが本当の自分を見ていないからで、もし本当の自分を見られたら、きっともう好きではなくなるだろう。そんなふうに思っていませんか？伝えたいのは、たとえ一生懸命に演じている「その面」もあなた自身なのです。それは過去のあなたが自分を守るために身につけた一面であり、危険を感じたときに現れる「戦闘態勢」だとも言えるでしょう。

例えば、多くの人が考える「偽りの自分」とは、「普段の私は全然こうじゃない。実はとても緊張していて、すごく怠け者で、今の余裕や積極的な外向性は全部演じているだけ」というものです。でも、こう言い換えてみてください。「もっと良く、もっと強く見せなければいけない」と感じたとき、その一面が現れるのです。

また、デートのとき「自分は偽物みたいだ」と感じる人もいるでしょう。「もっと綺麗に、もっと紳士的に、もっと礼儀正しく、もっと寛大に振る舞っているけど、本当の自分はこんなに良くない」と。でも、それは「特別に好かれたい」という気持ちが現れているだけです。そう言い換えると、ずっと可愛らしいですよね。

例えば、普段は緊張しやすく、あまり話さない人が、今日のデートのために精一杯おしゃれをして、色々と勉強して、一生懸命に自分の良いところを見せようと緊張しながら頑張っている。それこそが、その人の心の高鳴りなのです。

私たちが好意を持つ相手の前で普段と違う自分になるのはごく普通のことです。好きな人の前では、より不安になったり緊張したり、仕草がぎこちなくなったりします。もちろん、「でも、そういう差があまりない人もいるじゃないか」と思うかもしれません。彼らは常に同じで、あなたのように危険を感じる状況を経験していないからかもしれません。

例えば、子供の頃「最高の自分を見せなければ褒められない」、あるいは「どう頑張っても褒められない」という経験をした人は、常に全力で自分を良く見せる準備をしているかもしれません。でも、他の子は何もしなくても安全だと感じているので、緊急のスイッチを入れる必要がないのです。

もう「他人が自分を良いと思うこと」を怖がらないでください。その「良さ」が取るに足らないものだと思わないでください。あなたが不安や違和感を感じるのは、過去のあなたが200%の努力をしないと少しの褒め言葉ももらえなかったからです。でも、今は50%の力で褒められるようになった。それがあまりにも簡単に感じられて、「こんなことで本当に認められていいの？」と疑ってしまうのです。それは、あなたの過去の経験とは違うからなのです。