夜に「おばあちゃんのラブレター」を見に行ったけれど、泣きすぎてティッシュが足りなくなるほどではなかった。でも、十分にリアルで、十分に繊細で、十分に価値があると感じさせてくれた。
「情義」という二文字が通じている。「愛情」はただの殻で、「情義」こそが骨血だ。
何十年も、やり取りされた手紙が木生と淑柔の思いを運び、ひとつひとつの歴史の断片をつなぎ合わせて、完全な物語にしてきた。
この物語の中で、唯一の悪人は火事を起こした連邦と、木生の隣の船の強盗、ああ、それからちょっとだけ登場する盗賊。
みんながあまりにも良すぎて、みんなの感情もとても安定していて、すべてが淡々としているのに、「軽く描いて重みを超える」ような感覚を演出している。
正直なところ、こんな感情が現実に存在するとは思えない。ただ、芸術は美化できるものだと言える部分もあり、そこには少し誇張がある。
最も感心させられるのは南枝だ。粘り強く、底堅く、原則と線を持ち、卑屈にならず、文句も言わない。涙も淡々と流し、笑顔も淡々としている。
淑柔も感謝の気持ちをとてもよく理解している。真実が明らかになった後、ためらうことなくすぐに立ち上がって南枝に会いに行った。認知症で記憶が混乱している南枝は、淑柔が帰国の準備をしているときに「塩豚肉」を思い出した。
まさに神がかりの一筆だ!
二人は、一人で三人の子供を育て、泽华を養子に迎え、低迷期に「運命
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