Bitmine Immersion Technologies(NYSE: BMNR)は4月14日、米国証券取引委員会(SEC)に10-Q四半期報告書を提出し、2026年2月28日までの財務状況を明らかにした。ステーキング収益が大幅に成長した一方で、ETH価格の下落により未実現損失が37.8億ドルに達し、単四半期の純損失は38.2億ドルだった。
売上成長は7倍だが、損失のインパクトはさらに大きい
Bitmineの当該四半期売上高は、前年同期の152万ドルから1,104万ドルへと成長し、7倍超となった。主な要因はETHのステーキング収益(1,020万ドル)だ。だが、売上の成長は、ETH価格下落がもたらした未実現損失によって完全に相殺されてしまった。
項目 Q1 FY2026(2/28まで) 前年同期 売上 $1,104万 $152 万 デジタル資産 未実現損失 -$37.8億 — 純損失 -$38.2億 — 6か月累計 未実現損失 -$90.2億 —
貸借対照表:資産98.9億ドル、うち88億がデジタル資産
2月28日時点で、Bitmineの総資産は98.9億ドルで、そのうちデジタル資産が88.1億ドルを占めている(4,473,459枚のETHと195枚のBTCを含む)。現金および現金同等物は8.8億ドル。株主資本は98.6億ドルで、発行済株式数は約5.38億株。
注目すべきは、Bitmineの最新発表(4月12日まで)では、ETH保有が4,874,858枚まで増えており、2月末の決算数値からさらに約40万枚増加している点だ。「Alchemy of 5%」の累積戦略を継続している。
マイニングからETHの国庫運用へ
10-Qの報告書は、Bitmineの戦略転換の方向性を明確に示している。資本集約型のマイニング事業から、長期のETH国庫運用、ステーキング収益、ならびにイーサリアム・エコシステムのサービスへとシフトする、というものだ。ステーキング収益(年換算で約3.1億ドル)が同社の中核的な収益源になりつつあるが、現時点では、ETH価格の変動が引き起こす帳簿上の損益変化を相殺するにはまだ大きく不足している。
投資家への示唆
Bitmineの10-Qは「暗号国庫戦略」の二面性をはっきりと示している。収益面では、ステーキングが安定的で成長するキャッシュフローをもたらす。しかし資産面では、単一の資産に集中した保有により、帳簿価値がETH価格に高度に依存してしまう。6か月累計で90.2億ドルにのぼる未実現損失は、ほぼ同社の総資産規模に匹敵する。つまり、ETH価格が1%下落するごとに、Bitmineの帳簿上の資産は約1億ドル目減りすることになる。
これはStrategy(旧MicroStrategy)のビットコイン国庫戦略が直面するのと同じ構造的なリスクだ。強気相場では帳簿上の利益が驚異的に大きくなり、弱気相場では損失も同様に激しくなる。違いは、Bitmineには少なくともステーキング収益による緩衝があるのに対し、StrategyのBTC保有は現金流を生まない点だ。
この「Bitmine四半期:ETHステーキング収益が7倍、だが価格下落で単四半期の損失38億ドルが発生」という記事は 鏈新聞 ABMedia に最初に掲載されました。
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