主要な電気機器メーカーの日本人社員が、6月24日の日本のメディア報道によると、5月に中国当局によって中国遼寧省大連で拘束された。日本のメディアによれば、中国税関は、複数の情報源が共同通信に語ったところでは、同社員を「反スパイ法」ではなくレアアースの輸出管理規制に基づいて拘束したという。拘束は、北京が行うレアアース輸出規制をめぐって日中の緊張が高まる中で起きており、2025年に起きた米中の対立の後に強化され、また2025年11月に高市早苗日本首相が台湾有事の対応を日本の集団的自衛権の行使と結び付けたことを背景としている。
中国税関、レアアース輸出の試みをめぐり大連の日本人社員を拘束
朝日新聞が6月24日に最初にこの拘束を報じた。共同通信は、複数の情報源を引用し、中国税関がレアアースの輸出管理規制に基づいて当該社員の行動を調べたと報じた。具体的な告発内容は不明のままだが、情報源は、この件が中国の「反スパイ法」の違反に当たらないことを確認した。
共同通信は、この出来事が日中関係の悪化に伴い、中国での事業運営に関する日本のビジネス界の懸念を一段と強める可能性が高いと指摘した。
高市氏の台湾発言を受け、中国が日本に輸出管理を実施
2025年4月に米中の対立が強まったこと、そして中国がレアアースの輸出管理を強化したことをきっかけに、世界的なレアアースの供給途絶が発生した。2025年11月、高市氏は国会での質問の場で、台湾有事が日本の「生存を脅かす事態」を引き起こし、それによって集団的自衛権を行使できる可能性があると述べた。中国政府はこれに反発し、その後、日本に対して複数の対抗措置を課した。
1月に中国の商務省は、日本向けのデュアルユース品目(用途転用可能な品目)の輸出管理を強化し、さらに2月には制限を一段と厳格化した。中国外務省は、これらの措置は「日本の再軍備と核の野心を防ぐ」ことを目的としていると述べた。
デュアルユース品目とは、民生用と軍事用の双方に適用されうる物品、技術、サービスのことを指し、レアアースのような重要鉱物も含まれる。中国の公式データによれば、レアアース磁石の日本向け輸出は減少傾向を示しているという。日本の事業者代表は、実際の影響はすでに顕在化し始めていることを認めた。
高市氏、G7首脳会議で中国のレアアース規制を批判
先週フランスで開かれた主要国首脳会議(G7)で、高市氏は中国のレアアースやその他の製品に対する輸出管理を批判した。高市氏は「日本を狙った中国の措置がサプライチェーンに影響を与える可能性があり、私たちは深く懸念している」と述べた。高市氏は、各国が備蓄システムを整備し、共同の備蓄メカニズムをつくることを提案した。
よくある質問(FAQ)
大連の日本人社員には何が起きましたか?
主要な電気機器メーカーの日本人社員が、レアアース製品の輸出を試みた疑いを受けて5月に中国税関によって大連で拘束された。拘束は「反スパイ法」ではなく、レアアースの輸出管理規制に基づいて行われた。
なぜ中国は日本に対するレアアースの輸出管理を強化したのですか?
中国は、2025年11月に高市早苗日本首相が台湾有事が日本の集団的自衛権の行使につながり得ると述べたことを受け、1月と2月に日本向けのデュアルユース品目に輸出管理を導入した。中国外務省は、これらの措置は日本の再軍備を防ぐことを目的としていると述べた。
G7首脳会議で高市氏は中国のレアアース規制について何と言いましたか?
先週フランスで開かれたG7首脳会議で、高市氏は、中国が日本を狙う措置がサプライチェーンに影響を与える可能性について、深く懸念していると述べた。さらに、支援国が備蓄システムを整備し、加盟国間で共同の備蓄メカニズムをつくることを提案した。