CITICのリサーチレポートによると、6月以降、半導体株が調整を始めたことで、急騰の後にグローバル市場は「シーズン中盤のブレイク」とも言える調整局面(コンソリデーション)に入っています。同社は、金融政策の不確実性、資金調達圧力の急増、ならびに日本・韓国からの伝播リスクにより、第3四半期も市場調整が継続すると見込んでいます。
第3四半期の主要な資金調達の逆風としては、米国債のネット発行額が6710億ドル(第2四半期は1890億ドル)に上ることに加え、社債のネット発行額が4600億ドル超となること、そしてSKハイニックスが直近高値から28%下落、サムスンが22%下落したことを背景に、韓国株式でレバレッジが高止まりしている点が挙げられます。CITICは、USD/JPYが160を超えて急騰したことに伴い、円キャリートレードの巻き戻しリスクがあり得ると警告しました。さらに、米国の半導体にショックを伝播し得る、脆弱な韓国市場の構造にも注意を促しています。とはいえ同社は、AI投資サイクルに基づく根本的な構造的な下支えはなお維持されているとしており、調整局面の後に、市場の動きがAIアプリケーション、産業、商品(コモディティ)セクターへとローテーションすることを見込んでいます。